終焉の夜明け
完全に徹夜。
しかも入学2日目で。
あぁーあ、だるい。
アタシは頭をかきむしりながら
そう思いつつ
鏡で顔を確認する。
目元はうっすらクマが出来ていて。
てかそれよりもアタシ
メーク落としてない。
髪のメッシュも……。
マジ最悪!!
シャワーを浴びるため
タオルと制服ひっつかんで
バスルームに向かう。
そうして、準備ができたのは
予定より10分遅い。
急がなきゃヤバイ。
ヴヴヴッ!
そんなときに限って
メールは私を縛り付ける。
黒いケータイを開くと
ディスプレイには“片瀬柚樹”。