終焉の夜明け



「どーゆー意味?」




低く唸ると“良い意味”って
柚樹は言う。



『てか、迎えいこうか?』



「……要らない。
入学間もなく、単車で
乗り付けとかダセーよ」



『ん。なら、遅刻しないよう
頑張れよ』



「うん、じゃあね」






電話を切ってチャリでブチ切ると
予定時刻より10分早い

8時には校門をくぐれた――。


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