終焉の夜明け
出会い方は良くなかったけど
でも、だからこそ
アタシ等は仲間で居られる。
『着替えたら行く』
アタシはそう返すと
全力でチャリを漕いだ。
――『これ、アタシの根性』
――差し出された細い腕は
いつだってズタズタ。
――それはまるで里緒の心のよう。
――『すごいね』
――そう返したアタシは
単純に、真似したかった。
――『あたし登校拒否なんだ』
――『アタシ仲間外れだから』
――その告白は、
アタシ等の絆のきっかけ。