終焉の夜明け
────助けが来たのは
ブラのホックに手をかけられた時。
ドスッと鈍い音がした瞬間
アタシを支えていた憎き腕が
消えてた。
ストンと座り込んで
自らの体を抱き締める。
「……ッテェーな!」
彼は、叫んでる。
滲む視界で見上げると
“夜樹蝶”背負った
真っ赤な特攻服(トップク)。
金色の髪をなびかせた
“宴会隊長”と言われた
派茶滅茶な美人(オンナ)──
「樹梨(じゅり)……」
“夜樹蝶”創設者
初代総長 現部隊ケツ持ち
特攻服(トップク)に記せしは
永久欠号“特攻迎撃隊長”
アタシの憧れ、だ────