終焉の夜明け



「……てか、あんた誰なの」




そうきくと、彼は目を見開いて
キョトンとして首をかしげる。





「同じクラスでしょ」



「え?」



「栄東商業1年6組14番。
山井勇多!! 学校には
ほとんど行ってないけど」





……山井?



わかんない。



まだだれの名前も
覚えてないのに、
わかるわけない。





でも。




「アタシ、21番……」




隣の席の人だ。



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