終焉の夜明け
不良行為がバレたって不安より
クラスメイトとちゅーしたって
バラされる不安の方が大きい。
「……言うの、だれかに」
「なにを?」
警戒心むき出しで睨み付けると
ユータはひょろっとした顔で、
“なんのこと?”ってスカす。
「アタシのこと」
「あー……バレたら停学だよね。
てゆーか退学とかあり得そうっ」
そう。
チクられたらアタシは終わり。
表面上は良い子に
してきてたのに
全部がパァだ。
こいつのせいで。