僕っ娘と俺っ娘。
「ん、僕でいーなら」


それじゃあ、と言って
高梨さんは僕の隣に並んだ。



階段を下りて、下駄箱で靴を
履き替え、玄関を出る。


トストス、と二つのローファー
の音が響いた。


最初に口を開いたのは高梨さん
で、正門を出て少し歩いた時だった。

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