不毛な恋

 私は迷わず三人の前に出た。

 そして大きく手を振り上げ、

 山口カスボケの頬を叩き、床にたたきつける。

 顔をあげた山口の上に胸を押さえつけると、

 残った二人の生徒が歓声を上げた。

 「おい。山口カスボケ。まじ吊るす」

 今現在。

 私に使える言語はこれしかない。

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