極上シークレット
危うく飛びかかりそうになった寸前、イブキが素知らぬ顔で嘯いた。
「あー。俺も水あったら呑みたいかも。」
睨みつけると、イブキは似非王子様スマイルを傾げてみせた。
「シーズンの付き人だもんね?俺が呑みたいってお願いしたら、叶えてくれるよね。ツイデにマリンちゃんの分もお願いね?」
この似非王子ヤロウ~・・・
「分かったわよ!!行ってくりゃいいんでしょ!!」
「あ、休憩時間十分しかないからなるべく早くネ?」
「ムリに決まってんでしょ!!一番近いコンビニでも200メートルあるんのよ!?」
吐き捨てるように言い残して、アタシはスタジオを飛び出した。