極上シークレット

廊下を走っていると向こうからぷらぷら歩いてくるマリンと出くわした。



「ホラ、アンタのご所望の水!」




アタシの突き出したペットボトルを冷めた目で見下ろしたマリンは「ふん」と鼻を鳴らして、アタシにペットボトルを投げ返してきた。






「イラナイ。私、そんな安い水呑まないし。」





堪忍袋の緒を切ってもよろしいでしょうか。
< 103 / 312 >

この作品をシェア

pagetop