極上シークレット
でも、ま、コイツの理不尽な我儘に従うのも今日で最後だし。
・・・多分、もつよね、アタシの堪忍袋・・・
マリンが爪を弄りながら苛々と呟く。
「あーあ!もうシーズンと仕事する機会もないってのに・・・・」
本番当日だっつーのに、このオンナの心配ごとは男の事だってんだから、ある意味アッパレだね。
イブキとの仲はアタシがキッチリ邪魔したので進展ナシ。
それで尚更アタシへの風当たりを強めているヒスオンナ。
どーせ最後だし。
なんて、
他愛無い話のつもりでした質問が、この後トンデモナイ事態を引き起こすなんて思ってもみなかった。