極上シークレット
ドキドキ夏フェス・サード
きゃーという観客の声でライブが始まった。
舞台上でスタンバっていたシーズンが点灯と共に演奏開始。
本来ならば―――
一頻りで、
『こんばんは~♪』
か、なんか言って、マリンが飛び込んで行って、
野太い声援が
『マリンちゃぁぁ~ん!』
となるはずだった。
でも、アタシにマリンのファンを沸かせるのは多分、ムリ。
だから
『インパクト重視!どんな手を使っても客の興味を掴め!』
って、
・・・兄ぃ、無茶苦茶なアドバイス、どうもありがと。