極上シークレット
ぎゃああああ、と会場から女子の悲鳴が上がる。
ぎゃあああああ、アタシも負けず内心で悲鳴を上げた。
アタシの頬にちゅーをした兄ぃは悪びれた様子もなくアタシに密着しながらマイクに言った。
「コレ、俺の妹。ヨロシクな♪」
いもうとぉぉぉ!?と今度は驚きの絶叫が。
ったく!
スキンシップ過剰!!
どーしてくれんのよ、アタシ、今、無様な程顔真っ赤じゃないの!!
でも、頼もしい腕の力に緊張が解けたのも事実。
やっぱ、兄ぃの存在って特別。
兄ぃが一緒に居てくれると、どんな時だって大丈夫だって思えるんだから。