極上シークレット
アタシはマイクを握りなおして口を開いた。
「えと・・・マリンを楽しみにして来たファンのヒト、ゴメン!訳合って、彼女ライブにでらんなくなって、ガッカリさせちゃったよね。」
アタシは精一杯頭を下げた。
マリンはムカツクけど、マリンが好きでマリンに会いたくてここに来た人達がいて、その人たちをガッカリさせたのはヤッパリ悪いと思うから。
「アタシなんかじゃ、マリンの代わりなんて絶対なれないって分かってる。だけどさ、精一杯ガンバルから!ガッカリしたヒト達も、楽しかったって言って帰って貰えるようにガンバルから!だから・・・・みんなも命一杯楽しんでねっ!!」
わぁっと歓声が上がった。
ソレを更に盛り立てるように演奏が始まる。
ラストソングまでアタシ達は全力で疾走した。