極上シークレット
その後も、ドンチャン騒ぎは続いて・・・オッサン達は酒の力も手伝ってテンション振り切り気味。
兄ぃとトーコさんはいつの間にかちゃっかり消えてた。
はしゃぐのに疲れて、アタシはテーブルから離れた柵へ凭れかかって一休み。
「おい。」
かけられた声に顔を向けると、イブキだった。
手には薄い麦茶色の液体が入ったグラス。
「悪いヤツ。未成年のくせに。」
「はー?麦茶だし。」
「嘘付け。」
「なら飲んでみっか?・・・って、バカか!」
グラスをかっぱらってグビグビ飲みだすと、イブキが慌てた顔でグラスを奪い返した。
「・・・やっぱ酒なんじゃん?」
「・・・麦茶だし。」
あくまでもシラを突き通す方針らしい。