極上シークレット

一瞬彼女はたじろいで、それでもアタシを真っすぐ見詰めて続けた。





「あの・・・今日イブキくんは?あのっ、私・・・どうしてももう一度イブキ君とちゃんと話したくて、それで――――」





は?



・・・この子、今更イブキと話がある、て?





途端、怒りで頭まで沸騰した。







ガンッ!!





と鋭い音に遮られ、彼女が目を見開く。





力任せに叩いた街灯がびぃぃんとヘンな音を立てて震えていた。





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