極上シークレット
「ねぇ、さっきの子どっかで見たことあると思ったら」
「イブキの元カノ・・・」
「で、ハルちゃんはどーしてそんなに浮かない顔かな~?」
スタジオにつくなり、パイプ椅子に座って顔を顰めているアタシを秋良ちゃんが可愛い顔で覗きこんできた。
「何しに来たのか知らないけど、イブキの気持ち考えたら追い返して正解じゃない?何でそんなに落ち込んでるの?」
「そうなんだけどさぁ・・・・」
あのオンナ、イブキのコト傷つけたくせにさ、
まだあわよくば寄りを戻そうとか、考えてんのかな。
そう思ったら、思わず血が昇って怒鳴っちゃったけど。
なんかスッキリしない。
だって、あの子さ・・・スゴク真剣な顔してたから。