極上シークレット
「今日はイブキ君とドラマでご一緒してぇ~」
アイドルが鼻にかかったような声で説明し始めるけど。
「そんなことよりっ、イブキ、ハルちゃんがぁ・・・・」
「アタシは全然ヘーキッ!!!」
秋良ちゃんの言葉をデカイ声で遮った。
余計なコト言うんじゃないわよオーラーで三人を黙らせて、怪訝な顔をしているイブキに顔を戻す。
「そ、それよか・・・・ここに来る時、なんか、あった?」
「イブキ君はアタシと一緒でぇ~・・・」
「・・・・や?特には何もないけど・・・」
「あ、そうなんだ・・・・」
じゃ、あの子とは会わなかったわけね。
なんかほっとした。
「うん。じゃ、何でもないからっ。撮影頑張ってねー?」
なんか言いたそうなイブキを残し、アタシは逃げるようにスタジオを飛び出した。