極上シークレット
古山っちを探すと、事務所の近くで兄ぃと話していた。
兄ぃももう到着してたんだ。
兄ぃはアタシを見るなり、直ぐに手に気付いたようで、眉間に思いっきり深い皺を寄せた。
「何だコレ。オマエ、なにしやがったんだ。」
「え、えーと・・・転んだ?」
まるで信じてなさそうな顔で睨まれたケド、アタシだって言えないモンは言えない。
「うわぁ・・・こりゃホント、ヒドイね。」
「うん。で、悪いんだけど、湿布かなんかもらえないかなぁって。」
「すぐ持ってくるよ。」
「ごめんね?」
アタシ付き人なのに、古山っちにメイワクかけてモーシワケナイ。
兄ぃの追及から逃れるためにアタシも古山っちに着いていった。