極上シークレット
入り口まで来て忘れモンを思い出し取りに行く羽目になった。
「あのぅ」
戻ってきて外に飛び出し、兄ぃを探していると見知らぬ男が声を掛けてきた。
「人違いデス。」
「え!?・・・まだ何も言ってマセンガ?」
「時間なら時報で確認して!道尋ねンなら交番行け!ナンパならお断り!!」
「いやいや、そーでなく・・・!」
そこでようやくアタシは足を止めて男を振り返った。
同世代くらいかな。
キマジメそうな温和そうな顔。
整ってるけど、普段見続けてるのがトップレベルなので、申し訳ないが一般レベルに見える。