極上シークレット
茫然としていると、遠くからアタシを呼ぶ兄ぃの声。
「おい。何やってんだ。さっさと帰ンぞ!」
うわっ、やばっ。
そう言えばアタシ兄ぃを探してたんだっけ。
兄ぃはアタシの前に男がいる事に気づいて、顔を顰めた。
ヤバッ!
「あーっ、兄ぃ、アタシ、コイツとちょっと話あって、悪いケド一人で帰ってくんない!?」
「コイツとって・・・誰だコイツ。ナンパじゃねぇのか?」
「違う!だから先帰ってて!!じゃあねっ!」
質問、全てシャットアウト!
アタシは二股の片割れクンを掴んでダッシュで兄ぃから脱出した。