極上シークレット
アタシはドギマギしながらも渾身の力でイブキを押し返した。
「・・・てめぇな、こーいうときは流されとけっての。」
「な、何で流されなきゃいけないのよっ・・・・じゃなくて!!エーガッ!アンタ、アタシと映画行かない!?」
「はぁっ?」
余程心外なお誘いだったらしく、イブキはぱちくりと瞬きする。
「明日、夕方のコンサートまで珍しく仕事入ってないでしょ?だから、アタシと映画なんか行かないかなって・・・。」
難しい顔で押し黙ってしまったイブキ。
「・・・なぁ、ソレ、リッカには内緒?」
「え?兄ぃ?知ってるけど・・・?」
なんでそこで兄ぃが出てくるか、疑問。
てか、なんで兄ぃが知ってちゃマズイのかも分からないんですけど?