極上シークレット

「なんだ、ハルかと思った。」


「おう。お疲れ。」


「ハルは?」


「さぁ?部屋。もう寝てんじゃね?」




さすが、将来有望視される芸人だけある。

イブキの何事もなかったかのような態度に人知れず感心してみるけれど。






「ふーん?じゃ、寝る前に寝顔見てくかな♪」


「っ・・・・ヤメとけよ。残業帰りのオッサンみたいだろーがっ。」




さすがに今のはちょっと動揺したらしい。


「早く寝ろ!」


「はいはい。分かったよ。てか、オマエも明日早いだろーが。ホラ、電器消すから寝んぞ。」



「あー・・・・んー・・・えと・・・・ハイ。」






ベランダにいるアタシの事を考えたらしいけど、兄ぃに促されて部屋へ向かったみたい。









電器が消され、緊張から解放され、はーっと息を吐く。
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