極上シークレット

あーマヂ、焦った。


あんなハズイ顔・・・誰にも見られたくない。





アタシ、すっごい情けない顔してた自覚あるもん。

とろとろっとしてふにゃっとして、真っ赤で。






絶対、アタシらしくない顔!






夜風に火照った顔を冷やしていると、そおっと窓が開いた。





「てか・・・俺は中坊か、つの。なんでこそこそしなきゃなんねーんだ。」


ぶつくさと悪たれを吐くイブキが匍匐前進で現れた。




「てか、なんで戻ってくるの。見事危機を切り抜けた今、アンタ用済み。」


「ああ!?匿ってやったのに、なんだその可愛くナイ言い草は!」





むっとしながらベランダに滑り出てくる。







てか、ホント、何で出てクンの。しっしっ。
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