極上シークレット
ぴきっと固まる空気。




アイドルが身体に命張ってるように、乙女はファーストキスに入れ込んでんのよ。

それを強奪されたんだから殴るくらい当たり前じゃん!




「ぅわー・・・・もう手を出すとはさすがイブキ・・・」

「・・・てか、あれに手を出せるとかある意味プロ根性?」

「・・・・」



悪循環にしかならないダメだしが三人からぼそっと漏れた。



「つか、何ゲロってんだブス・・・・」

「はぁ!?そりゃコッチのセリフでしょ!!強盗の分際で偉そうなのよ!!」

「アァ!?何が強盗だ。俺にキスされて満更でもねぇくせに。」

「強盗の上にとんだ勘違いのナルシス野郎か、オノレはっ!!サイアクッ!!」



飛び交う悪罵。

血が上った所為ですっかり忘れてた。






この状況で多分一番ウルサイ筈のヤツが静かだった事に。

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