極上シークレット
「はぁ、とにかく巻けた、みたい。」
暫く走って、男達が付いてこないのを確認してようやく息を吐いた。
ぜいぜいと肩で息をしているボッチャンを呆れて見る。
「ちょっと走ったくらいでだらしないわねぇ~。」
「あ・・・アンタが、早過ぎ、ンだっ、よ・・・・!!」
むっと顔を上げたボッチャンを良く見てみれば、あら、結構イイ顔。
ま、残念ながら優等生って好みじゃないんだけどね。
「じゃ、アタシ急いでるから、後は絡まれないように帰ってね。」
「えっ・・・ちょ・・・・・・っ!」
アタシを引き留めようと焦った声を上げたボッチャンが、前を見ながら固まった。
怪訝に視線を辿ってアタシも目を剥いた。