極上シークレット

「だけどまー、決闘は俺のスタンス。決闘てか、公開ファイティング!後で勝っただの負けただのズルしただの言い訳できねぇように証人の前でガチんだよ。」



「はーそー。紳士的ですこと!」




それだけ言って、闖入者に唖然としている男の前に進み出た。




「アンタの面目を潰すつもりはないけど、立場上コイツに喧嘩させるわけにはいかないの。というわけで、コイツとやりたきゃ、アタシを倒してからにしてもわうわよ。」





対峙するオトコは見上げるほどデカイ。

その上ガタイもよくて、短髪で目つきが鋭くて

―――確かに番長なイメージだわ・・・。






番長はアタシをじっと見下ろし、ぼそっと呟いた。



「・・・・可愛いな。」





・・・・・ええっと・・・




「・・・・どうも、アリガトウ・・・?」








途端、顔を手で覆って背けた番長をアタシは一体どーすりゃヨロシイんでしょーか?
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