極上シークレット






「ぅおい・・・。」




途方に暮れるアタシをイブキが恐ろしく低い声で押しのけて前に出た。




「退いてろ。俺がやんなきゃなんねー理由が出来た。」


「・・・だな。ココは一つ正々堂々と戦おうじゃねーか。」



「意味分かんないわよっ!!だからアンタにゃ喧嘩させらんないんだって、何度言ったら分かんの、バカ二人!!」






いかにも殴り合いを始めそうな二人の間に入って叫んだ時。


カッと眩いライトが横から射した。



重低音を轟かせて数台のバイクが止まった。






ハァ・・・一難去ってまた一難な予感。


って、まだ一難も去ってないんですけど!?
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