極上シークレット
アタシはぐいっと弟クンを掴んだ。
「っ・・・・・おい!?」
カザミを引っ張って歩き出したアタシにイブキが吠える。
「行ってくれば?同窓会。」
このタイミングで『帰るわよ。』なんて口が裂けても言えない。
つか、言いたくない!
まるで、行かないでって言ってるみたいで。
心のどこかにあるそんな気持ちを見透かされそうで・・・・。
「勝手にしろ!」
イブキがそう吐き捨てて、アタシ達はそれぞれ別の方向へ別れた。