極上シークレット
立ち止まったカザミに釣られて足を止める。
カザミは路上に視線を落として、ポツリと言った。
「仕舞いには、いなくなって欲しいって本気で思うくらい兄さんを憎んでた。」
ゆっくりとカザミが歩き出す。
「それでさ、腐って悪い奴等とちょっと遊んだり・・・・、って、ありがちだけど。そしたら、呆気なく補導されちゃってさ。親は泣いて怒るし・・・俺もうどーしてイイか分からなくて・・・。」
それで、イブキが唆した、と言ったらしい。
悪い遊びはイブキに教えられたって。
大人の前じゃ優等生だけど、本当は悪いヤツなんだって。