極上シークレット

茫然とするアタシに社長は傲然と命令してきた。



「ハル。今日からオマエも芸能人の仲間入りだ。」




・・・は?


「はぁああああ?」




アタシは素っ頓狂な声を上げた。













「ちょ、イミ分かんないってば!!!」





「そうだな・・・ライブの反響が大きいからとりあえずシーズンとユニット組んで歌わせるか。」





「は?は?はぁぁああ?」





「でもま、今丁度よく、オマエにやらせてみたいCMのオファーがきてんだ。最終モデル路線だな。」


「だからっ・・・!!」





詰め寄るアタシに、社長はいきなりすっと目を眇めて口端を持ち上げた。






「ぽい捨て出来るちゃちなアイドル路線なんざ考えてねーぞ。やるからには骨の髄まで絞り取ってやるよ。」







コイツ、ヤクザの取り立てか!??
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