極上シークレット
「で、この子は・・・」
「知ってるよ。イブキ君のカノジョさん!しかもあのリッカさんの妹さんなんだよね?すごいなぁ」
何がすごいのか分からんケド。
褒める委員長に、アタシはとりあえず無難に挨拶を返しといた。
「カノジョ、多分、僕のクラスだよ。みんな朝から騒いでたから。」
「そうか。じゃあ、なんかあったらヨロシクな。」
「あはは。イブキ君、ゾッコンだね。」
委員長はそう言って、アタシににこっと笑いかけた。
「イブキ君とは学年違うし、仕事で忙しくてあんまり学校で会えないだろうけど、困ったコトがあったら僕に言ってね。」
「分かったアリガト。」
じゃあ、と言って委員長は去って行った。
委員長、やっぱ委員長タイプ。
世話好きのイイヤツだね。