極上シークレット

ちょっとキレ気味のアタシの声に伊吹が我に返ったような顔で立ちあがる。



歩きながらボソリ。





「・・・てか、迷子の分際でどんだけ上から目線だよ・・・」



「は!?迷子じゃないし!!・・・ただちょっと東西南北が分からなくなったと言うか・・・磁場よ!きっと磁場の所為!!」


「オマエは繊細な電化製品かよっ。方向音痴が。」


「ウルサイわねっ。黙ってさくさく歩きなさいよ、減らず口っ!!」



「減らず口はオマエだろっ。つか女のくせに口悪過ぎだっつーの!!」






口喧嘩は相変わらずだけど、無事に控室に辿りつけた。






って、遅刻だよー。
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