極上シークレット
7月28日

今日も朝からコンサートの稽古。

時間に空きが出来たので、ちょっと休憩してていいよ、って古山っちに言われて、稽古場の片隅で奴等の練習を眺めていた。




「シーズン休憩、バック入って」



指導の声にイブキがアタシの横へどさっと身体を投げた。



「お疲れさん。」


「ああ。」




アタシの差し出した水のペットボトルを当たり前みたいに受け取って、飲み干す。



アタシは再び視線を前に戻した。



シーズンだけじゃなくてさ、二軍の子たちも・・・





スゴイんだ。





みんな本気で、目なんかギラギラしちゃってさ。



アイドルなんて軟弱なだけかと思ってたけど、格好イイじゃん。



顔が、とか、見た目が、てんじゃなくて・・・。


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