極上シークレット

ずるって音がして不意に左の肩に重みが加わった。




何なの、コイツ・・・図々しい。




後ろの壁に寄りかかっていた筈のイブキが転寝しながらコッチに倒れて来たらしい。



ちょっとむかっ腹が立ったが、跳ね除けるのはヤメにしてやった。







ま、オンナの事はさて置き。


コイツも大概、仕事にはハンパナイ男だ。



昨日もかなり遅くまで仕事をこなしていた。




何より仕事に打ち込む真剣さ。



ダンスにしろ、モデルにしろ、集中力とかやる気が桁違い。




ちっ・・・・

ムカツクケド、仕事に関してはちょっとは見直してやってもイイかな。






「ハイッ、シーズン入って。」




イブキ、相当疲れてんだろーに・・・も少し休ませてやれたらいいのに。



起こすのを躊躇っていると、兄ぃが近づいてきた。
< 50 / 312 >

この作品をシェア

pagetop