極上シークレット
初日もうるさかったケド、この手のウザ男、確実に数が増えてる。
はー・・・・
兄ぃの立場がなけりゃ、確実に一発で黙らせるんだけど。
ま、日数こなせば、コッチも慣れるってもんよ。
「背景変えるから、誰かそこのロールもってこい。」
現場のえらそーなスタッフの声に、立ちあがる。
「え?君が持ってくつもり?か弱い女の子はムリしなくても、男にやらせりゃ―――」
ひょい。
「ふん。思ったより、軽いわねぇー。」
五メートル程の筒状に丸められたロールカーテンを軽々持ち上げ振り返る。
「あ、お気遣いありがとうございまーす。ケド、アタシなら大丈夫そうなんでぇ・・・て、あら。」
業と驚いたフリをして、くくっと笑う。
振り向いた拍子に、ロールカーテンでうっかり男を凪ぎ払っちゃった♪
いやん。
勿論、業とじゃ・・・アリマスケド。