極上シークレット


「ったく。だから学校まで迎えに行ってやるっつったのに。」


「ふざけんなっ。何でアタシがあんな学校に入学しなきゃならなくなったと思ってんのよ!!!」



あれもこれも全部、兄ぃの所為なんだからね!?






兄ぃが街中で唐突にスカウトされ

「んじゃ、ちょっくらアイドルになってくるわ」

なんて血迷ったのが事の始まり。





まぁ、それ以前から兄ぃはカッコウ良くって地元じゃ男にも女にも人気はあったけどさ。








でも平和は保たれていた。





というのもココだけの話、兄ぃは地元じゃ有名な悪ガキで、フリョー共に一目も二目も置かれた存在だったから。

みんな憧れてても容易に近づいては来なかったワケ。






なのに、アイドルになった途端、状況は激変。
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