極上シークレット
兄ぃがアタシの横へぼすっと腰を落とす。
「アイツもさ、俺と同じでこのグループ立ち上げる時にこの世界に入った口なんだよな。それまでフツーのオトコノコってヤツで、フツーに彼女とかもいて・・・・。」
ちなみに、秋良ちゃんは赤ちゃんモデルから、双子達は幼いころから劇団入ってたんだって。
「アイツ、本当にその彼女のコト好きだったんだろーな。仕事忙しくてもマメに連絡入れてたし。」
チクリと胸が痛んだ。
マメに連絡するとか、アイツのキャラじゃないじゃん・・・。
そこで兄ぃがちょっとだけ悲しそうな顔をした。
「忙しいのようやく時間作って会いに行ったんだ。喜ばすつもりで彼女には内緒でな。したら、彼女は別の男といたってワケ。」
ずきっとまた胸が痛んだ。
今度は同情のイタミ。
最愛の彼女の裏切りを目の当たりにしたイブキはどんな気持ちだったんだろう。
きっと・・・
スゴク辛かった、よね。