ゴミで何が悪い?
「プゥー」

クチャクチャとしながら、


口の中のガムで、
風船を作りつつ


玄関の前で、


大きく深呼吸をしたさくら。



ガムで作った風船をわり、


ふてくされた声で、


「ただいま。」



玄関を開けた瞬間に、



ドスン・ドスン・ドスン・ドスン


恐竜のような足音が、



さくらのほうに近くなるにつれて、



足音がおおきくなった。



あまりにも

迫力がありすぎる足音に、


さくらは


おもわずその場に、

立ちすくんでしまった。


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