夏の空に
突然、春幸くんが私をギューっと抱き締めてくれた。


「そんなこと言うんじゃねーよ。」


「でも空襲は近いうちきっとくる。この町にも、きっと…」


「なあ、夏奈子。この町に空襲がきて逃げることになっても、俺が夏奈子を絶対守るから。大丈夫だから。だから…俺といつも一緒にいよ?」

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