プラチナ
「あ。そういえば…さっき男の人が…屋上に来てっていってたよ?」


思い出したように首をかしげながら未来が言う。

男の人?って…誰かを言ってくれないと行きたくないんだけど…

一応聞いてみる。無駄だとわかりながら…


「ねぇ、その男の人って誰?」


きっとわからないと一言…
だって彼女は悪いやつじゃないけど少し頭がよろしくない…

ゆえに人の名前を憶えない。


っていうかモテすぎて一人ひとり覚えてたら大変だっていうのもあるんだけど…
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