『若恋』榊の恋【完】
若もついてくるとは思ってなかったって言うのは違う。
りおさんを誘った時点でもしかしたら若もおまけでついてくるかもしれないとなんとなく思った。
「俺もついてく。どこに行くんだ?」
「若も前にりおさんと行ったところですよ」
「なんだそりゃ?いったいどこだ?」
若もりおさんも頭に?マークが並んでいる。
「ひかるちゃんにプレゼントを買いに行くんですよ」
「ひかるに?」
「ええ、他の男に盗られても嫌なので指輪を」
「ええ?指輪?」
りおさんはとっても嬉しそうな声をあげ頬を緩めた。
ひかるちゃんを連れ帰ってきて(もちろん、両親との約束通りに16歳になるまでは手は出さない?)寝室も別々にしているが、りおさんは事ある毎に「一緒のベットに寝たら」なんてからかわれている。
「ひかるに指輪?すっごく喜ぶね」