『若恋』榊の恋【完】
初めての夜
「今夜、わたしのものになってくれますか」
目尻を赤くしたひかるちゃんを抱き上げて次の間の襖を開けた。
風流にも蚊帳を吊ってあり端を捲り上げ中にはいり布団にそっと下ろした。
ひかるちゃんがゆっくりと両目を閉じる。
額に口づけし、頬を撫でくちびるを重ねる。
耳元に口づけながら、ひかるちゃんの浴衣の襟を広げると、白い肌が華が咲いたように押し広げた襟元から零れ落ちた。
餅のように柔らかな胸が露になる。
すっかり大人になった体が乳首に触れるとピクッと跳ねて固くなった。
「怖いですか」
「…違う、の」
恥ずかしくて。とひかるちゃんは身を捩った。
襟元から白い胸と、
身を捩った拍子に裾が乱れて白い脚が覗いた。
身を捩るひかるちゃんの恥じらい方が可愛くて頬を染めたくちびるを摘んだ。