『若恋』榊の恋【完】
そして。
脚を抱えゆっくりと腰を落としていく。
「あっ、…」
濡れていてもまだ花の蕾は開かない。
ひかるちゃんのくちびるから掠れた声が漏れる。
痛いのは当たり前だ。
指一本も入らなかった所を時間を掛けて二本入るまでに広げた。
三本は無理だった。
その狭さに男を入れるのははじめてのひかるちゃんには体に杭を打たれるのと同じだ。
「…やめますか」
大事なひかるちゃんを壊したくなかった。
このまま自分を入れたらひかるちゃんが壊れる。
そう思った。
「…、やめないで……」
息が荒くなるひかるちゃんが瞳を潤ませながら掴む腕に力を込める。
「……、やめたらダメ…」
ひかるちゃんの太ももに湿っているものが伝う。
「ひかる…」
「痛いのは、…平気、だから」
「ひかる」