Gleam -ドリームキャスト!-
ユナは寒気、恐怖を感じ、ぶるっと身震いをした。

「そんな人が来るってことは、まさか・・・!」

「ああ・・・復活してしまったんだ・・・闇王が」

闇王を封印してからもうすぐ二十年が経とうとしている。

「・・・だから、もう一度封印をしろと?」

「もちろん俺も行くさ」

バルトは手を広げた。
しかしそれが震えていることをカズアは見逃さなかった。

「親父たちの封印は完璧じゃなかった。
 それを悔やんで、そして、いつか復活してしまうことを恐れていた。
 そんな想いのまま親父は去年病死してしまったんだ・・・。
 何かが起こる前に俺たちが食い止めなくてはいけない」

ユナとエイミーは黙って事の成り行きを見ていた。
緊迫した空気であったが、それでも小鳥たちがさえずる声は絶えず聞こえてくる。これは人間の問題なのだろうとエイミーは思った。

< 10 / 186 >

この作品をシェア

pagetop