Gleam -ドリームキャスト!-
「きゃあっ!」

「ユナッ!」

カズアの顔に温かいものがかかった。
ユナの視界は真っ赤に染まる、口の中で生ぬるい血の味がする。そしてだんだん、目がかすんでいく。

「ユナ・・・ユナァッ!」

カズアが倒れこむユナを抱きかかえる。

その光景を見て我に返ったのか、呆然としていたバルトが刺客の背後に回り込み、鋭い爪ドラゴンファングを一振り。
刺客はテレポートで逃げてしまった。

完全に気配が消えたことを確認すると、バルトとエリサは二人の元へ駆け寄った。

うかつだった。
ここは闇王の足元じゃないか。
魔法陣を破れる力を持っている敵くらいいてもおかしくない。

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