Gleam -ドリームキャスト!-
「・・・もういい。てめえみたいなヤツはいらん」

「あ・・・!」

バルトは背を向けて歩き始めてしまったが、このまま帰していいのか、ユナには判断がつかなかった。
エイミーは胸の前で指を組んでいたが

「・・・カズア」

ぽつりとつぶやいた。

「私、カズアと一緒にいたい。でも・・・」


分かっているんだ。
俺がやらなきゃいけないということ。
だがずっと俺は自分の運命を恨んでいた。偉大な父親をもったばっかりに、自分の意志とは関係なく過酷なことに立ち向かわなくてはならない。
いつかその日は来る。それが、今日なのだと。

違う。

俺は逃げていただけだったんだ。
父さんの名誉まで引き継げるか不安だったんだ。


「待て」

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