Gleam -ドリームキャスト!-
「だって、あたしは、カズアを・・・カズアを・・・死なせたくないの・・・。
 だって・・・だってあたし、カズアのこと大好きだか」

「もういい、しゃべるな。バルト、回復を!」

咳き込むユナを見つめ、バルトは首を横に振った。

カズアが目を見開いたのが分かったので、右手をぱっくり開いた傷口にかざして見せた。
しかし、いつものような光は出ない。

「ごめん・・・俺には、もうそれだけの魔法力残ってないんだ・・・」

「エリサ!」

エリサは、両手で顔を覆うとわっと泣き出した。

「ユナ」
 
カズアは瞬きもしないまま、ユナに視線を落とす。

嘘だろう・・・。

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