Gleam -ドリームキャスト!-
「しっかりしろよ!
 こんなところで取り乱してどうする?
 エリサだってきっとそんなこと望んでない。
 俺たちを生き残らせるために、光を放ったんだろう・・・?」

バルトの涙が地面に落ちて、丸いしみをつくる。

「エリサが一番望むは・・・あたしじゃない、きっとあんたの幸せだよっ!」

ユナが泣き叫ぶのに、バルトは静かに頷いた。

こんな状態で戦いなんてできるわけない。
もう日も暮れてしまった。
不幸か幸いか出口はそれからすぐだった。
森を抜けると闇王の城は目の前であったが、それを囲むお堀のように川が流れていた。

魔物の気配もしない。
三人はここでテントをはることにした。

< 138 / 186 >

この作品をシェア

pagetop