Gleam -ドリームキャスト!-


   *      *      *     *


夜更け。

ふくろうの歌声が聞こえてくる。
不思議とそれは心地良いものだった。

カズアはゆったり流れる小川を眺めていた。

あんなことがあった後とは思えない、穏やかな夜。

歌声とせせらぎのハーモニーに耳を傾けていると、背後で草を踏むような音が聞こえた。
振り返るとユナがいる。

「・・・どうしたんだ?」

「いや、目え覚めちゃって・・・」

「寒かったか? それとも、まだ体が痛むとか・・・」

心配そうに目を細めると、ユナは首を横に振った。

「あ、んーん。それは全然平気。
 ただ・・・やっぱエリサのことが気になって・・・」

そう言ったきり沈黙が落ちた。
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